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白根郷の沿革

地 域

白根郷土地改良区の関係地域は、蒲原平野の中央に位置し、東は信濃川と、西は中ノ口川に 囲まれた完全輪中地帯で、新潟市の南部に位置し、中心に縦走する鷲ノ木大通川があり、中 ノ口川沿いに国道8号と市街地があり、東西に国道460号が走り、これに数本の県道が横走する 。新潟市の他に加茂市の一部、三条市の一部を含む流域面積は7,460haにおよび、農地面 積 5,182.9ha の地域である。

白根郷内は信濃川の河川堆積物で形成された比較的新しい沖積平野であり、東は信濃川に 接し、西は中ノ口川に囲まれた一団地で郷全域の地形は細長い甘藷形の地域で東西約4〜5 km、南北約19km の輪中地帯であり東南から西北に向かって傾斜をなし標高は、高位 部で約6.0m低位部では(−)1.0mにおよぶところがあり、水田は地域の中央部に多 く畑は主として両河川堤塘にそう周囲と地域内の比較的高位部に点在形成されている。

中ノ口川・信濃川の堤防が高く、川の水位より低いところで生活している。 ひとたび大雨が降ると、水がたまり急いで排水しなければなりません。

地 質

白根郷内の地質は主として信濃川の氾濫による堆積物からなり表層地質は粘土、シルト、砂 泥の厚層の変化が甚だしい。全体的にシルト分および腐蝕物の混入が多く深度2〜18mの 所に厚さ0.5m以上の泥炭層を1〜4層はさんでいる。

化学組成では土性全域の85%が埴土質を主体とし腐植も相当ふくまれているのに対して、 置換容量が大きく置換性苦土に富み熟塩配肥化容鉄も多く、肥沃な土壌と言える。乾土効果 は平均値で13.76mgrで乾田化したとは言えない。又20%面積相当に泥炭層が介在し一 方、自然堤防波提地及び旧河床には砂質系統の土壌が分布し、これは、15%面積相当を占 めている。これら砂質系統の土壌では保肥力は弱く苦土欠乏の恐れがあり可吸態珪酸熱塩可 容鉄も少なく、これらの成分の補給を必要とする。

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